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2011年5月12日木曜日

ウワミズザクラ(上溝桜)その3

裏山や林縁のあちこちに多数自生するウワミズザクラで、ヤマザクラやカスミザクラよりもさらに遅れて開花しました(2011.5.9 16:56撮影)。裏山の他の桜と違って、多数の白い小花が密生した長さ約10cmの総状花序を成しています。

2010年12月1日水曜日

ヤエノカスミザクラ(八重の霞桜)

堤脇の林縁で、ソメイヨシノの開花から2週間以上遅れて咲く“八重の桜”です。花弁の数が14-15枚で、葉柄や花柄が有毛なので、以前から八重のカスミザクラの可能性が指摘されていたのですが、先日カスミザクラと酷似している冬芽を観察して、その思いがますます強くなりました(2010.11.24 15:44撮影)。


樹形は箒(ほうき)状で、カスミザクラによく見られます(2010.11.24 15:56撮影)。


直径約15cmの幹が2本立っていて、樹皮は灰褐色で横長のごつごつした皮目が縞状に見えます(2010.11.24 15:56撮影)。


標記の「ヤエノカスミザクラ」という園芸品種が実際にあることを最近になって知りました。ところが、本種がかつての田んぼの石垣の間に生えていることから植栽されたものとは考え難く、それなら、どこから、どのようにしてやって来たのか、その経緯が知りたくなりました。
今年4月24日に撮ったヤエノカスミザクラの花を載せておきます。ややピンクがかった本当に美しい桜です(2010.04.24 07:24撮影)。来春の開花時には改めて詳細を観察したいと思っています。

2010年11月22日月曜日

ウワミズザクラ(上溝桜)その2

裏山の至る所に生えているサクラ属の大半はこのウワミズザクラです。花や葉の画像は未掲載ですが、ウワミズザクラの花は他のサクラ属と違って総状花序を形成しているので見間違えることはありません。その一方、開花時期外でのウワミズザクラの識別はふつう難しいのですが、冬芽を見ると、サクラ属のヤマザクラやカスミザクラとの違いは一目瞭然です(2010.11.20 10:39撮影)。


さらに小枝を持ち帰って詳細観察して見ました(2010.11.20 11:30撮影)。広沢毅・林将之著「冬芽ハンドブック」の記載「卵形〜水滴形、ツヤがある。正面から見える芽鱗は3〜6枚。」にある通りで納得しました。

2010年11月20日土曜日

カスミザクラ(霞桜)その2

裏山の菜園脇でヤマザクラのそばに、今春、ヤマザクラより遅れること2週間、葉の展開前に開花したカスミザクラが自生しています。すでに落葉して、枝から出た短枝の先に冬芽が見られました(2010.11.20 11:10撮影)。幹の樹皮はヤマザクラと同様に横に伸びた皮目が特徴的です。


冬芽は、広沢毅・林将之著「冬芽ハンドブック」における記述「水滴形。正面から見える芽鱗は6枚程度、赤褐色でツヤがあり無毛。ヤマザクラと違い、芽鱗の先端は開かない。」に合致しているようです(2010.11.20 11:21撮影)。

ヤマザクラ(山桜)その3

最近発売された広沢毅・林将之著「冬芽ハンドブック」によると、冬芽の特徴から、いずれも裏山に自生するヤマザクラ、カスミザクラ、ウワミズザクラの識別が可能であることが判りました。晴天だった今日、裏山に自生するサクラ属の冬芽を観察しました。
裏山の菜園脇には、今春、赤い葉の展開と同時に開花した自生のヤマザクラが未だ部分的に紅葉を残していますが、灰褐色の細枝にはすでに冬芽が見られました(2010.11.20 11:09撮影)。


幹の樹皮は淡赤紫色で、サクラ属に特徴的な横に伸びた皮目が見られます(2010.11.20 11:09撮影)。


冬芽は、上記ハンドブックにおける記述「水滴形。正面から見える芽鱗は8枚程度で無毛。芽鱗の先は少し開く。」に合致しているようです(2010.11.20 11:23撮影)。

2010年4月29日木曜日

カスミザクラ(霞桜)

裏山にはヤマザクラよりも2週間以上遅れ、葉の展開前に咲き始めた桜があります。その中で最も大木でヒノキ林の林縁に自生している桜について、ネット掲示板「このきなんのき」で確認していただいたところ、カスミザクラとして問題ないだろうという結果が得られています。株立ち樹形で樹高約20m、竹箒のようにすっきりと上に伸びた高木で、植林ヒノキを背景に一際目立っています(2010.4.29 17:50撮影)。


花は白色で、直径2〜2.5cmです(2010.4.26 18:41撮影)。


萼筒はやや太い壷形のように見えますが、萼片は披針形で、約1cmの花柄にはカスミザクラの特徴でもある毛が密生しています(2010.4.26 18:43撮影)。


幹径最大15cmで、樹皮は灰褐色で横長の皮目が縞状に見えます(2010.4.26 14:09撮影)。

2010年4月11日日曜日

ヤマザクラ(山桜)その2

裏山のあちこちに自生するヤマザクラが昨夜からの雨で一気に咲き始めました(2010.4.11 11:00撮影)。自生する本数はウワミズザクラに比べると少ないのですが、その後調べたところ新たに4本見つかり、計8本になりました。


低いところにある花を持ち帰って写真に撮りました。花の直径は約3cm、花弁は白色で、先端に切れ込みがあり、先の方の縁がややピンク色がかっています(2010.4.11 11:10撮影)。


花柄は1cm程度、萼筒は長い鐘形、萼片は全縁で無毛です(2010.4.11 11:11撮影)。

2010年3月27日土曜日

ヤマザクラ(山桜)

裏山のヤマザクラはよく似たウワミズザクラと同様に、ほとんどが2004年に伐採された後に切り株から生えてきた“ひこばえ”で、今では樹高5mを超えています(2010.3.27 9:52撮影)。ウワミズザクラに比べると株数は少なく、裏山では未だ4株しか見つかっていません。


ウワミズザクラと違って新芽が遅く、未だ冬芽のままです(2010.3.27 9:53撮影)。


冬芽は長卵形で、ウワミズザクラよりも細長く、芽鱗の数もウワミズザクラより多いように見えます(2010.3.27 9:19撮影)。


ヤマザクラの樹皮は紫褐色で、ウワミズザクラに比べると赤味を帯びていて、やや横長のごつごつした皮目が目立って見えます(2010.3.27 9:52撮影)。

ウワミズザクラ(上溝桜)

ウワミズザクラは裏山に自生する落葉樹の代表種で、裏山の至る所に生えています。そのほとんどは2004年に伐採された後に、切り株から生えてきた“ひこばえ”です。今では樹高5mはありそうです(2010.3.27 9:49撮影)。


葉痕脇の冬芽から新芽が出始めています(2010.3.27 9:49撮影)。


今朝は真冬に戻ったかのような寒さでしたが、黄緑色の新芽は、久しぶりに陽射しを浴びて生き生きして見えました(2010.3.27 9:21撮影)。


暗褐色の樹皮に横長の細い皮目が見られます。ヤマザクラの皮目ほど目立たないのが特徴のようです(2010.3.27 9:49撮影)。