2010年3月31日水曜日

トチノキ(栃の木)

自宅から見える裏山の開墾畑脇に植栽されているトチノキです。このトチノキは、もともと、今から10年余り前に勤務していた職場のビル近くの公園(東京都港区紀尾井町の清水谷公園)で 拾った実を、当時の自宅(埼玉県入間市)の庭で発芽させ、育てたもので、その後、当地に引っ越して来た際に、今の場所に移植したものです。移植して4年半が経過し、今では樹高は約4mにもなっています(2010.3.28 16:25撮影)。縁あって我が家の敷地で生を共にしています。「栃ノ木は残った」となるように、わが家のシンボルツリーとして大事に育てたいと思っています。


冬芽は褐色で光沢があり、頂芽は長さ2〜3cmありそうです。側芽は小さく、枝の両側に1対づつ付いています(2010.3.28 16:27撮影)。


下の画像は、今からちょうど8年前、発芽して2年余り経過して、当時の自宅の中庭で樹高1m余まで育ったトチノキです(2002.3.30 14:13撮影)。

2010年3月29日月曜日

クロモジ(黒文字)その2

長い間つぼみ状態だったクロモジの花がやっと咲き始めました。裏山を見て回ったところ、自宅裏手のクロモジの開花が最も早いようです。樹高は約2mありました(2010.3.29 16:38撮影)。


クロモジは雌雄別株で、写真のものは雄花です。半透明で淡緑がかった黄色の花びらが6枚見えます(2010.3.29 15:46撮影)。雌花の花びらは黄色みが強いそうですが、雌株は未だ見つかっていません。


比較的若い枝に、クロモジ(黒文字)の特徴的な“黒い斑模様”がよく見えます(2010.3.29 16:38撮影)。

ヒサカキ(姫榊)その2

いつ頃から咲き始めたのか多数の白い花が付いています。雌雄別株で、雌株と雄株では花付きが違うようです。雌株の場合、花数は1〜3個葉腋に付いているように見えます(2010.3.28 14:59撮影)。


雄株の場合の花数は雌株よりも多く、葉腋のみならず葉間にも多数付いています(2010.3.28 15:10撮影)。


雌花は鐘形で、5個の花弁は黄白色で萼片は暗紫色、中に淡緑色の子房と3裂した花柱が見えます(2010.3.28 15:01撮影)。


雄花は壷形で、雌花と同様に5個の花弁は黄白色で萼片は暗紫色ですが、中に12個の雄しべが見えます(2010.3.28 15:10撮影)。

2010年3月27日土曜日

ヤマザクラ(山桜)

裏山のヤマザクラはよく似たウワミズザクラと同様に、ほとんどが2004年に伐採された後に切り株から生えてきた“ひこばえ”で、今では樹高5mを超えています(2010.3.27 9:52撮影)。ウワミズザクラに比べると株数は少なく、裏山では未だ4株しか見つかっていません。


ウワミズザクラと違って新芽が遅く、未だ冬芽のままです(2010.3.27 9:53撮影)。


冬芽は長卵形で、ウワミズザクラよりも細長く、芽鱗の数もウワミズザクラより多いように見えます(2010.3.27 9:19撮影)。


ヤマザクラの樹皮は紫褐色で、ウワミズザクラに比べると赤味を帯びていて、やや横長のごつごつした皮目が目立って見えます(2010.3.27 9:52撮影)。

ウワミズザクラ(上溝桜)

ウワミズザクラは裏山に自生する落葉樹の代表種で、裏山の至る所に生えています。そのほとんどは2004年に伐採された後に、切り株から生えてきた“ひこばえ”です。今では樹高5mはありそうです(2010.3.27 9:49撮影)。


葉痕脇の冬芽から新芽が出始めています(2010.3.27 9:49撮影)。


今朝は真冬に戻ったかのような寒さでしたが、黄緑色の新芽は、久しぶりに陽射しを浴びて生き生きして見えました(2010.3.27 9:21撮影)。


暗褐色の樹皮に横長の細い皮目が見られます。ヤマザクラの皮目ほど目立たないのが特徴のようです(2010.3.27 9:49撮影)。

2010年3月26日金曜日

コバノガマズミ(小葉莢蒾)その3

裏山のコバノガマズミです。冬芽の頂芽も側芽も、星状毛で覆われた芽鱗が開いて、毛羽立ったように見える葉に包まれた蕾の花序が見えています(2010.3.26 11:43撮影)。

ミヤマガマズミ(深山莢蒾)その3

裏山のミヤマガマズミです。頂芽の芽鱗が大きく開いて、中の葉が展開し、蕾状態の花序が見えて来ました(2010.3.26 11:38撮影)。

ビロードイチゴ(天鵞絨苺)その2

春分の日が過ぎてソメイヨシノは蕾が大きく膨らんでいますが、今日は時おり雪まで降る寒い一日になりました。裏山では、同じバラ科のビロードイチゴが葉を広げ、蕾も見えてきました(2010.3.26 11:37撮影)。さてさて、どんな花がいつ咲くのやら、ソメイヨシノの開花と共に心待ちしています。

2010年3月11日木曜日

ウグイスカグラ(鶯神楽)その2

待ちに待ったウグイスカグラの花が咲きました。4日前に見つけた一輪が、その後の大雪にもかかわらず、未だ散らずに残っていました(2010.3.11 15:02撮影)。山渓ハンディ図鑑5「樹に咲く花」によると「4〜5月、枝先の葉腋に長さ1〜2cmの細い花柄をだし、淡紅色の花を1個まれに2個下向きにつける。・・・」と記されています。ところが、裏山で今咲いているウグイスカグラには花柄がほとんど無く、花はあたかも葉腋に直接付いているように見えます。今は3月、花柄が伸びる間もなく開花したのでしょうね。


よく似たヤマウグイスカグラやミヤマウグイスカグラの花冠などには腺毛があるそうですが、本種には腺毛が見られません(2010.3.11 15:01撮影)。

2010年3月3日水曜日

アセビ(馬酔木)その2

“2月は逃げる” 2月中に開花を確認するつもりが、いつの間にか3月に入っていました。裏山のアセビにはすでに白い壷形の花冠が枝先の花序に多数垂れ下がっていました(2010.3.3 16:23撮影)。下向きの壷の口の部分(花冠の上部)は浅5裂しています。口が狭いので中の状態がよく見えませんでした。後日採取して詳細に観察したいと思います。


萼は深く5裂しており、黄緑色で主に外縁部が赤味を帯びていました(2010.3.3 16:24撮影)。


当地域では所有者の異なる山林の境界を示す境木(さかいぎ)として、このアセビが植えられていることを最近知りました。