2009年11月30日月曜日

クロキ(黒木)

不分裂ー互生ー鋸歯の常緑小高木で、裏山ではヒノキ植林地の林縁の山道脇で今のところ樹高2mほどの幼木1本のみ確認しています(2009.11.24 9:25撮影)。


葉は全縁あるいは主として先の方に浅い波状の鋸歯があり、鋸歯は不揃い、不統一で、左右対称でないものも多くあります。葉表には光沢があって主脈が隆起しています。黄緑色の若い枝には明瞭な稜があります(2009.11.24 9:26撮影)。


枝先にある葉芽の先が尖っています(2009.11.29 12:21撮影)。幼木でも樹皮は、その名の通り黒っぽい、黒褐色に見えます(2009.11.24 9:26撮影)。



山渓ハンディ図鑑「樹に咲く花」によると、クロキの生育地は海岸近くの照葉樹林だそうですが、脊梁部のこの地に自生するのは珍しいのではないでしょうか?

2009年11月27日金曜日

アセビ(馬酔木)

不分裂ー互生ー鋸歯の常緑低木で、裏山では切り株から再生したひこばえとして数株見つかっています。写真のアセビは樹高1mほどです(2009.11.27 13:50撮影)。林将之著「葉で見わける樹木」によると、アセビの漢字名「馬酔木」が表しているように、アセビは葉や茎に毒があるそうです。そしてアセビの読みは「足しびれ」に由来するとか、何となく納得です。


葉は枝先の方に集まってついており、倒披針形で、浅い鋸歯が上半部にのみ見られます。葉裏に見られるという網目状の葉脈が、下の写真では葉表でも見られます(2009.11.27 13:51撮影)。


枝先に小さな蕾を多数つけた花序が見られます(2009.11.27 13:51撮影)。一般に花序は7月頃に伸び始め、翌年2月頃に開花するそうです。これから継続して観察して確認したいと思います。

ヤマウルシ(山漆)

羽状複葉ー互生ー全縁の落葉小高木です。派手な紅葉で目を楽しませてくれたのが嘘のように、落葉したこの時期のヤマウルシは哀れな枯れ姿でひっそりとたたずんでいます(2009.11.27 13:45撮影)。


枯れ木に総状の果実がボロ雑巾のように垂れ下がっています(2009.11.27 13:46撮影)。ヤマウルシの証は刺毛に被われた外果皮と、その中に入っている縦筋のある白い果皮です(2009.11.27 13:46撮影)。その白い果皮は外皮を剥かれたミカンのように見えませんか?



ハゼノキやヤマハゼとの違いを認識するのに冬芽も重要な要素であることをネットで知りました。本日、早速、冬芽を観察してみました(2009.11.29 14:32撮影)。冬芽は裸芽で褐色の細毛が密生しています。側芽はそれより小さく、その下にやや浮き上がった葉痕が見えます。

シロダモ(白だも)

不分裂ー互生ー全縁の常緑高木で、裏山では植林ヒノキの伐採跡地に生え始めた樹齢2〜4年の幼木のみが見られます(2009.11.27 13:41撮影)。


葉は枝先に集まって付いており、クスノキと同様に三行脈が大きな特徴です(2009.11.27 13:41撮影)。クスノキに見られた「ダニ部屋」はこのシロダモにはありません(2009.11.27 13:41撮影)。葉裏が白いことが名前の由来ですが、今回撮った写真ではやや逆光気味だったため、白さがよく判りません(2009.11.27 13:42撮影)。後日、再撮影したいと思います。




シロダモは雌雄異株です。写真のシロダモには葉腋に葉芽と思われる皮針形の冬芽が見えますが、花芽は見えません(2009.11.27 13:41撮影)。果たしてこの株は雄株でしょうか? それとも雌株でしょうか? 引き続き観察を続けたいと思います。

2009年11月26日木曜日

ヒイラギ(柊)

不分裂ー対生ー鋸歯の常緑小高木で、裏山では未だ2株しか見つかっていません。写真のヒイラギは植林ヒノキ伐採跡地に生え始めた実生株で、未だ樹高50cmほどの幼木です。


ヒイラギと言えば大型の鋭い刺のある葉を連想しますが、写真のような“歯牙”と呼ばれるその鋭い刺があるのは若木で、老木の葉は全縁だそうです。

クスノキ(楠)

不分裂ー互生ー全縁の常緑高木です。裏山では樹齢数年の幼木が数ヶ所で見つかっています。写真のクスノキは樹高約1m、直径3cm程度の幼木です(2009.11.26 14:47撮影)。クスノキには芳香と防虫効果のある樟脳(しょうのう)と呼ばれる物質が含まれています。


葉はソヨゴに似て縁が波打っていますが、ソヨゴと違って、特徴的な三行脈(主脈と主脈の基部付近から伸びる2本の側脈)が見られます。赤みを帯びた葉柄に違和感がありましたが、林将之著「葉で見わける樹木」で、葉柄や若い枝はしばしば赤みを帯びるということが判りました(2009.11.26 14:48撮影)。


三行脈の分かれ目をよく見ると、やや膨れた部分があります(2009.11.26 14:47撮影)。これは「ダニ部屋」と言ってクスノキ特有で、中に実際にダニが棲んでいるそうです。「タデ食う虫も好き好き」という諺がありますが、「クスノキに棲むダニも好き好き」ということでしょうね。


成木の樹皮は、林将之著「樹木ハンドブック」によると「明るい褐色で、細かく短冊状に裂ける様子が特徴的で見分けやすい」そうですが、さすがに直径3cmほどの幼木にはその特徴は見られず、未だ緑色でのっぺり平滑です(2009.11.26 14:48撮影)。

2009年11月24日火曜日

ヤマコウバシ(山香し)

不分裂ー互生ー全縁の落葉低木で、現在のところ裏山で樹高0.5〜2mの ものを4株見つけています。その中でも自宅裏手の踏み跡沿いで見つかったヤマコウバシは樹高0.5mほどの小さな木です(2009.11.24 9:32撮影)。


パリパリした感じの固い淡褐色の枯れ葉を付けたまま冬越しするので見つけ易い木です。クロモジ属にもかかわらず冬芽は葉と花が一緒に入った混芽になっています(2009.11.24 9:31撮影)。

2009年11月23日月曜日

アベマキ(阿部槙)

コナラやクヌギと同様の不分裂ー互生ー鋸歯の落葉高木です。関東地方では稀で、西日本に多いそうです。裏山でクヌギと思っていたものの多くはアベマキでした(2009.11.23 10:23撮影)。


アベマキの葉はクリと非常によく似ているけれども、葉幅がやや広いそうです。クリの葉裏は無毛で艶っぽいのに対して、アベマキの葉裏には毛が密生しているので艶がなく白っぽいそうです。それで本種をアベマキとしました(2009.11.23 10:23撮影)。先ほど裏山に入り、本種の団栗を撮って来ました(2009.11.24 9:11撮影)。逆光で見難いのですが、もじゃもじゃの刺のある殻斗に団栗が埋まっているように見えます。




樹皮は、林将之著「樹皮ハンドブック」によると「クヌギに似るが、コルク層がよく発達し、裂け目の山を指で押さえるとへこむので区別できる。はち切れるような裂け方も特徴」だそうですが、本種は幼木のためか、押さえると多少へこむ以外、未だその特徴がはっきり見えません(2009.11.23 10:23撮影)。

クヌギ(櫟)

コナラと同様の不分裂ー互生ー鋸歯の落葉高木です。裏山にはクヌギとこれによく似たクリの他に、アベマキもあることをつい最近知りました。林将之著「葉で見わける樹木」によると「クヌギ、アベマキ、クリを葉だけで見わけられたら上級者」だそうです。葉が枯れているこの時期に見わけるのはさらに難しいはずですね(?) そんなことはないですね。秋に栗がなればクリ、団栗がなればクヌギか、アベマキですよね(2009.11.23 10:29撮影)。


刺に被われた殻斗に団栗が入っていたので本種はクヌギかアベマキです。アベマキは葉裏に細かい毛が密生しているので白っぽく見えるのですが、クヌギは無毛なので艶っぽく見えるそうです。微妙ですが、本種は艶っぽく、やや光って見えるのでクヌギということになりますね(2009.11.23 10:28撮影)。先ほど裏山に入り団栗の写真を撮って来ました(2009.11.24 9:14撮影)。刺のある殻斗から団栗が半分以上はみ出ているように見えます。




樹皮は、林将之著「樹皮ハンドブック」によると「縦に深く裂け、裂け目の間に平滑面は残らず、その断面は山形になる。裂け目の底部は橙色を帯びる」そうです。本種は若木のため明瞭ではないものの、その特徴が見られます(2009.11.23 10:29撮影)。

コナラ(小楢)

不分裂ー互生ー鋸歯の落葉高木です。裏山では切り株から芽生えたひこばえですが、成長が早く、すでに幹径10cmを超えています。この時期、葉は既に赤褐色に紅葉しているものから未だ緑色のままのものまであります(2009.11.23 10:24撮影)。


葉は葉先に近い部分で葉幅が最大になる倒卵形で、ギザギザの粗い鋸歯があります。一般には黄葉で、赤く紅葉するのは幼木や若木に多いようです(2009.11.23 10:24撮影)。先ほど団栗の写真を撮って来ました。殻斗に刺が無く、私にとっては最も親しみのあるベレー帽を被った団栗です(2009.11.24 9:12撮影)。




幹は灰黒色で、樹皮には縦に不規則な裂け目があるそうですが、この裏山のものは幼木(直径5cm)のためか、暗灰色で平滑に見えます(2009.11.23 10:25撮影)。

2009年11月22日日曜日

ウツギ(空木)

株立ち樹形の落葉低木で、この時期、裏山のあちこちで長い枯れ枝を何本も出したままの枯れ木のようなウツギが見られます(2009.11.21 15:07撮影)。


枝の中が空洞になっている木を空木(うつぎ)と呼んでいます。「ウツギ」の名がつく木は多いけれども、“ウツギ科”というものはなくて、ユキノシタ科、スイカズラ科、 フジウツギ科のいずれかに属しているのです。本家の「ウツギ」はユキノシタ科に属し、この時期、花柱を残したままのかわいいお椀形の果実が多数見られます(2009.11.21 15:07撮影)。樹皮は灰褐色で短冊状に剥がれるのが特徴になっています(2009.11.21 15:08撮影)。


2009年11月21日土曜日

ヒサカキ(姫榊)

ヒサカキは不分裂ー互生ー鋸歯ー常緑低木で、裏山ではソヨゴと並んで多い常緑樹です。この時期には黒く熟した果実が鈴生りで、さらに枝先の方には丸い花芽がびっしり付いています(2009.11.21 15:06撮影)。


ヒサカキの最大の特徴は葉先がわずかに凹んでいることです。本種は鋸歯があり、神事に使われるサカキは全縁なので、両者の違いは一目瞭然です(2009.11.21 15:06撮影)。

イヌツゲ(犬黄楊)

イヌツゲは不分裂ー互生ー鋸歯の常緑小高木だそうですが、裏山で見られるイヌツゲは熊笹と一緒に刈り払われるため、樹高50cm以上のものはほとんどありません(2009.11.21 15:10撮影)。


葉は1〜3cmでかなり小さく、中央の葉脈が葉表ではよく目立つものの、葉裏ではほとんど見えません。一見、ツゲに似ていますが、本物のツゲと違って互生で鋸歯があります(2009.11.21 15:11撮影)。

ナワシログミ(苗代茱萸)

裏山で今のところ2株見つかっているのが、不分裂ー互生ー全縁ー落葉低木のナワシログミです。このナワシログミは2株共に、かつて鬱蒼としていたヒノキ林の林床にあり、5年前の台風による強風で南側のヒノキが軒並み倒れて陽光が差し込み始めたために、その後、急成長したようです(2009.11.21 14:52撮影)。


林将之著「葉で見わける樹木」によると、葉はかたくパリパリ感が強く、縁が強く波打ち、葉裏で白地に褐色の点が散らばり、葉柄や若い枝にうろこ状の毛が密生して茶色くなるのがナワシログミの特徴のようです(2009.11.21 14:52-53撮影)。



クロモジ(黒文字)

裏山では割と普通に見られ、冬でも簡単に見分けられるのが、この不分裂ー互生ー全縁の落葉低木クロモジです。先ほど撮ったクロモジは樹高3〜4mで、裏山のクロモジとしては背丈が高い方です(2009.11.21 14:48撮影)。


林将之著「葉で見わける樹木」によると、クロモジの項では「緑色の枝に黒い文字でお経が書いてある」という見出しが付いていました。クロモジは緑色の枝に黒いまだら模様があり、細い枝を折って嗅ぐと芳香があるので、葉が無くても見分けられるのです。また、緑色なのは若い枝だけでなく、幹の部分も緑がかっているのも特徴かも知れません(2009.11.21 14:44-45撮影)。




既に出ている冬芽は紡錘形の葉芽とその両側の丸い花芽です。冬芽は有毛で、毛は特に柄の部分に密集しているようです(2009.11.21 14:44撮影)。