2009年11月17日火曜日

ヤブコウジ(薮柑子)

裏山ではヒノキ林の林縁のあちこちに群生しています(2009.11.15 14:44撮影)。不分裂ー互生ー鋸歯の常緑小低木で、樹高10〜20cm、土中に地下茎を発達させ、陽光のあるところで地上茎を出して群生するのだそうです。地上茎は枝分かれしない。秋から冬に赤い果実が生り、別名“十両”と呼ばれて観賞用として珍重されています。夏には葉の下に小さなピンク色の花をひっそりと咲かせます。

2009年11月16日月曜日

ネジキ(捩木)

裏山で最も多く自生している不分裂ー互生ー全縁の落葉低木です。樹皮の縦の裂け目がねじれているのがこの名の由来のようです(2009.11.12 13:36撮影)。



初夏には下向きに咲く多数のスズランのような白い花が見られ、一見、アラゲナツハゼと見間違うのですが、この時期の枯れた果実と赤みを帯びた若枝はネジキ特有で見間違うことはありません(2009.11.12 13:36-37撮影)。


イヌウメモドキ(犬梅擬)

この時期の裏山で多数の赤い果実が最も豪華に落葉後の枝を飾っているのが、このモチノキ科モチノキ属のイヌウメモドキです(2009.11.12 13:24-26撮影)。



不分裂ー互生ー鋸歯の落葉低木で、ウメモドキとの違いは若枝や葉裏などに毛がないことだそうです。この時期ではそれを確認する術はありませんが、葉を付けていた今月初めに無毛の葉裏を確認しています(2009.11.1 12:04撮影)。

2009年11月11日水曜日

アラゲナツハゼ(荒毛夏櫨)

アラゲナツハゼはナツハゼと同様に裏山で大切に保護しているツツジ科スノキ属の落葉低木です。ナツハゼより少なく、裏山では5株だけが確認されています。ナツハゼのように赤い美しい紅葉ではなく、汚れた感じのありふれた黄葉です(2009.11.11 11:30撮影)。



果実は粉白を帯びた藍色で、ナツハゼのようなサクラ模様は見えませんが、幹の皮がぺらぺら剥がれるのがアラゲナツハゼの特徴のようです(2009.11.11 11:34撮影)。



今日昼前にこの果実を採取しました。果序に一列に並んだ10〜20個の果実すべてを軽く握って一気にしごき取るのです。ほんの20分程度で料理用ボール一杯(500〜600g)の果実が採れました。果実の味はナツハゼとほとんど変わらないので、わが家ではナツハゼと同様にコンポート(砂糖煮)に加工しています(2009.11.11 17:46撮影)。

ナツハゼ(夏櫨)

ナツハゼは裏山で最も大事にしている落葉樹のひとつで、約20株が確認されています。ナツハゼを保護するために熊笹を刈り払い始めたのがきっかけで、保護する対象の樹木を増やしていった結果、最終的にヒノキの植林地を雑木林に戻すことになったのです。
ナツハゼはツツジ科スノキ属の落葉低木で、葉は秋になると美しく紅葉し、黒紫色に熟した果実を多数付けます。写真の株立ちの木はヒノキ植林前に一度伐採されたはずですが、今では見事に再生して樹高3mを超えています(2009.11.11 11:36撮影)。


果実は黒紫色で光沢があり、如何にも美味しそうに私には見えます(2009.11.11 11:35撮影)。頂部に桜の花模様に似た萼の跡が残っているのが見分けるポイントです。果実はブルーベリーよりも酸味が強い反面、健康に良いアントシアニン色素がブルーベリーの6〜7倍も含まれているそうです。わが家では季節になるとこのナツハゼの果実を採取し、選別・水洗後、等倍の砂糖を加えてコンポート(砂糖煮)を作っています。


裏山では木枯らしが吹いていて、落ち葉に覆われた冬のような景色になっていました。ナツハゼの株の周りには熟した果実が散乱していました。収穫を急がねばなりません。そんなことで果実の収穫の前に写真を撮っておきました。

ムラサキシキブ(紫式部)

ムラサキシキブはヤブムラサキと混在して自生するそうですが、この裏山では未だ菜園脇の1ヶ所でしか確認されていません(2009.11.11 9:31撮影)。


果実の付き方がヤブムラサキと違って果序につく果実が多いようです(2009.11.11 9:32撮影)。


果実の大きさは径2〜3mmで、ヤブムラサキよりかなり小さい。下写真で右がムラサキシキブ、左がヤブムラサキです(2009.11.11 10:05撮影)。


類似種にコムラサキがあるようです。来春、詳細を確認したいと思っています。

ヤブムラサキ(薮紫)

ヤブムラサキは裏山のあちこちで見つかっています(2009.11.11 9:28撮影)。


紫色の果実の下半部は萼に包まれており、枝には星状毛が密生しています(2009.11.11 9:55撮影)。


果実の大きさは一般には径3〜4mmと言われているのですが、当地では5mmを超すものも珍しくありません。下写真で左側がヤブムラサキ、右側がムラサキシキブです。大きさの違いは一目瞭然です(2009.11.11 10:05撮影)。

2009年11月10日火曜日

カナクギノキ(鉄釘の木)

昨日見つけて今朝撮影したカナクギノキです。わが裏山に最も欲しい樹木の一つです。葉は全縁で、葉身の基部が葉柄に向かってしだいに細くなる倒披針形で、しかも樹皮は淡褐色で皮目が目立っているので、これがクロモジ属のカナクギノキであることを確信しました(2009.11.10 9:04撮影)。



カナクギノキは裏山の南側に隣接する他人の別荘敷地内沢沿いで昨年1本の老木を見つけて以来、わが家の裏山(Sr.ボスケが保有する雑木林)でも探しているのですが未だに見つかっていません。昨日発見したのは北側に隣接する義父の土地(かつてのヒノキ植林地)内の水無し沢沿いで、樹高4-5mもありそうな直径約10cmの成木2本です(2009.11.10 9:02撮影)。正に“灯台下暗し”の心境です。カナクギノキが見つかっていない裏山は水はけの良い砂礫土であることから、カナクギノキはどちらかというと沢沿いの湿潤な土壌を好むのでしょうか?


けん玉に似た真ん丸な赤い果実とこん棒状の果柄は、残念ながらこの2本の成木には見られませんでした。果実どころか、すでに多数の冬芽が樹冠辺りから出始めていました。カナクギノキは雌雄別株だそうですから、雌雄判別も含めて来春から定期的に観察を続けたいと思っています。

2009年11月4日水曜日

ガマズミ(莢蒾)

裏山(Sr.ボスケが保有する雑木林)にはコバノガマズミやミヤマガマズミは林内のあちこちで見つかっているというのに、本家のガマズミは未だ見つかっていません。やっと見つけたのは裏山の約100m北方の堤脇でした(2009.11.04 9:14撮影)。


このガマズミは、葉がコバノ**やミヤマ**よりも大きく丸みがあって先がそれほど尖っていないようで、しかも厚手です。果実の房がコバノ**やミヤマ**よりもかなり大きいようです(2009.11.04 9:14撮影)。


葉の表面には艶がありますが、よく見ると毛が生えており、葉裏や葉柄などには密生しています(2009.11.04 9:16撮影)。

2009年11月3日火曜日

コバノガマズミ(小葉莢蒾)

コバノガマズミは先のミヤマガマズミと同様に林内のあちこちで見つかっています。ただし、写真(2009.11.03 15:05撮影)のような背丈以上に成長した木は少なく、多くは熊笹からやっと出て来た程度の若木です。林将之著「葉で見わける樹木」によると、葉、花、果実ともガマズミより小形で、葉の長さは4〜9cm、葉柄は5mm以下で、托葉がよく残るのが特徴だそうです。


葉の表面に毛があり、ビロードのような感触があるので、ミヤマガマズミとの区別は容易です。

ミヤマガマズミ(深山莢蒾)

スイカズラ科ガマズミ属のミヤマガマズミはこの時期ソヨゴと同様に赤い実を付けていますが、落葉樹で葉が紅葉しているため常緑のソヨゴと違って赤い実がそれほど目立たないようです(2009.11.03 14:53-54撮影)。林将之著「葉で見わける樹木」によると、不分裂ー対生ー鋸歯ー落葉に分類され、葉の表面がほぼ無毛で光沢があり、葉先がやや長く伸びるという特徴が示されています。山渓ハンディ図鑑5によると葉柄の長さは9〜20mmだそうです。林内を歩いてみると、ミヤマガマズミは、同じガマズミ属で次に掲載するコバノガマズミと共に、熊笹の中から伸び出た若木があちこちで見つかります。


葉の表面に艶があり、すべすべした感触があるので、コバノガマズミとの区別は比較的容易です。

2009年10月30日金曜日

ソヨゴ(冬青)

樹木目録のトップバッターはモチノキ科モチノキ属のソヨゴです。ソヨゴは裏山に自生する常緑広葉樹の代表種で、裏山の至る所に生えています。林将之著「葉で見わける樹木」によると、不分裂ー互生ー全縁ー常緑に分類され、葉が小判形で縁が波打つことと、果実に3-4cmの長い柄があることが特徴のようです。この時期、濃い緑の葉と小さな赤い果実を見ると心が和みます(2009.10.30 11:31撮影)。


輝くような赤い実をアップで撮りました(2009.11.03 14:49撮影)。