2009年12月13日日曜日

コシアブラ(漉し油)

掌状複葉ー互生ー鋸歯の落葉高木で、裏山ではあちらこちらで熊笹から伸び出ています。枝や幹が上空に向かってまっすぐ伸びる樹形が特徴的です。
写真のコシアブラは隣りの山林との境界にある里道脇に生えていたものです(2009.12.13 13:22撮影)。


樹皮は灰白色でなめらか、冬芽は紫がかった赤褐色で、その頂芽は円錐形、すぐ下にある側芽は頂芽よりもかなり小さい円錐形です。また、葉痕が冬芽の周りを取り巻いています(2009.12.13 13:20撮影)。
コシアブラの新芽はタラの芽(タラノキの新芽)と並んで春の山菜として珍重されると言われていますが、わが家では“味にややクセがある”ということで、ほとんど食卓に上ることはありません。


「漉し油」と書くことを初めて知りました。山渓ハンディ図鑑4「樹に咲く花」によると、その名前の由来は「樹脂を漉して金漆(ごんぜつ)という、ウルシのような塗料をつくり、鉄のさび止めにしたことによる」そうです。

0 件のコメント:

コメントを投稿