2009年11月26日木曜日

クスノキ(楠)

不分裂ー互生ー全縁の常緑高木です。裏山では樹齢数年の幼木が数ヶ所で見つかっています。写真のクスノキは樹高約1m、直径3cm程度の幼木です(2009.11.26 14:47撮影)。クスノキには芳香と防虫効果のある樟脳(しょうのう)と呼ばれる物質が含まれています。


葉はソヨゴに似て縁が波打っていますが、ソヨゴと違って、特徴的な三行脈(主脈と主脈の基部付近から伸びる2本の側脈)が見られます。赤みを帯びた葉柄に違和感がありましたが、林将之著「葉で見わける樹木」で、葉柄や若い枝はしばしば赤みを帯びるということが判りました(2009.11.26 14:48撮影)。


三行脈の分かれ目をよく見ると、やや膨れた部分があります(2009.11.26 14:47撮影)。これは「ダニ部屋」と言ってクスノキ特有で、中に実際にダニが棲んでいるそうです。「タデ食う虫も好き好き」という諺がありますが、「クスノキに棲むダニも好き好き」ということでしょうね。


成木の樹皮は、林将之著「樹木ハンドブック」によると「明るい褐色で、細かく短冊状に裂ける様子が特徴的で見分けやすい」そうですが、さすがに直径3cmほどの幼木にはその特徴は見られず、未だ緑色でのっぺり平滑です(2009.11.26 14:48撮影)。

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