数年前の風倒によって陽が差し込むようになった林縁に生え始めたエノキです。エノキは樹高20mにもなる落葉高木だそうですが、この木は背丈3〜4mの幼木です(2010.5.30 14:12撮影)。
葉は対生し、枝先の葉は長楕円形で大きく、枝元に近づくに連れて幅広になり、かつ小さくなるように見えます(2010.5.30 14:13撮影)。
葉表には艶があり、葉脈は葉の基部から3本に分かれています。葉の縁に鋸歯があるのは先端側だけで、しかも鈍鋸歯です(2010.5.30 14:14撮影)。
裏山の山林(標高420-460m、約1000坪)はかつての雑木林が2004年に皆伐されヒノキが植林された土地で、翌年、義父から譲り受けたものです。せっかく植林されたヒノキですから、本来なら大切に育てるべきでしょうが、ヒノキ植林地は林床に下草がほとんど生えないために単調で薄暗く四季の変化も見られず、治山治水効果も疑問視されていて、しかも現下の木材価格では利益など望み薄、このようなヒノキ植林地に無駄な労力をかける気にはなれません。それよりも、種の多様性豊かで四季折々の変化が楽しめ、治山治水効果も期待できる雑木林の方に魅力を感じて、不定期ですが熊笹などの下草を刈り払って雑木が再生しやすい環境を整備しています。努力の甲斐あってか、伐採後の切り株からひこばえが萌芽再生し、6年余り経過した今の裏山は予想以上に早く雑木林(針広混交林)らしくなって来ました。この雑木林(自称“裏山自然植物園”)で今までに確認した樹木(木本植物)は100種を超えました。このブログでは、これらの樹木の四季折々に見られる特徴を記述して、最終的にはこの雑木林の樹木目録にまとめ上げたいと考えています(2010.10.26更新)。
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