裏山で最も自宅に近い、開墾畑脇に自生していて、これまでアラゲナツハゼの名札を付けていた樹高1.5mほどの若木です(2010.6.8 6:15撮影)。
葉腋から水平に出た総状花序が多数見られます。それぞれの花序には一見ピンク色に見える鐘状花冠が10〜20個下向きに付いています。中には花が終わったものもあります(2010.6.8 6:16撮影)。
総状花序を見ると、花冠はピンク色と白色の縦縞になっており、花柄の基部には赤い苞葉が付いています(2010.6.6 15:32撮影)。
花冠を接写してみると、浅く5裂した裂片の先は外側にやや捲れています(2010.6.6 15:32撮影)。
本種(中)とナツハゼ(上)、アラゲナツハゼ(下)の総状花序を一緒に並べて接写しました。本種の花冠の形状はナツハゼと似ていますが、蕾の形状や苞葉はむしろアラゲナツハゼと似ています(2010.6.9 13:40撮影)。
ナツハゼやアラゲナツハゼと同様に葉裏を接写して観察しました。開出毛が脈上に密生する様子はアラゲナツハゼと酷似しています(2010.6.10 13:26撮影)。
本種(中)とナツハゼ(上)、アラゲナツハゼ(下)の葉を一緒に並べて接写しました(2010.6.10 13:23撮影)。葉の形状は個体差が大きいので比較できませんが、本種は何となくナツハゼとアラゲナツハゼの中間的な葉質に見えます。
葉裏を同様に並べて接写すると、その中間的な葉質がよく判ります(2010.6.10 13:23撮影)。アラゲナツハゼ(下)は細かい葉脈まで浮き出て見えますが、ナツハゼ(上)は細かい葉脈がほとんど見えません。本種(中)の葉脈も細かく浮き出ていますが、アラゲナツハゼほどではありません。
以上から、本種はナツハゼーアラゲナツハゼの中間種ではないかと考えています。
本種に似た特徴を有すると思える若木1株を別の場所でも見つけていますが、これについては別途調査したいと思っています。
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