裏山で最も多い常緑広葉樹のソヨゴ、そのソヨゴの雌株の花、すなわち雌花です。雌花は直径約1cmのやや緑がかった白色の花で、花弁と退化した雄しべはいずれも5個で、雌しべは花柱を欠き、黄緑色の柱頭と緑色の子房からなっています(2010.6.14 9:01撮影)。
葉腋から5cmほどの長い花柄が出ており、雌花はその先に1個付いています。よく見ると、その花柄の途中に小さな苞葉が付いています(2010.6.14 8:58撮影)。
裏山の多くのソヨゴがそうであるように、約6年前の皆伐後に切り株からひこばえとして萌芽再生したものですが、すでに樹高3mを超え、数本出ている幹の直径は5〜10cmあります(2010.6.14 8:57撮影)。
続いて、雌株から4〜5m離れて自生するソヨゴの雄株の花、すなわち雄花です。雄花は散形花序で、一般に3〜8個の花からなっているそうですが、添付画像のものは、未だ咲き始めたばかりですが、雌株と異なり、葉腋だけでなく枝や幹からも花柄が出て多数の散形花序が見られます。ほとんどの花序において咲いている花は1個だけで、多くは未だ蕾のままです(2010.6.14 9:02撮影)。
雄花は雌花に比べて極端に小さく、直径5mm以下です。雄しべの先の葯は大きく、多量の花粉を蓄えているように見えます。その一方で、雌しべは退化していて小さく、花の中に隠れてよく見えません(2010.6.14 9:02撮影)。
この雄株も皆伐後に萌芽再生した数本の幹からなるひこばえですが、隣りの雌株よりも背丈が1m以上高いように見えます(2010.6.14 9:03撮影)。
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