裏山で最も自宅に近い、開墾畑脇に自生している樹高1.5mほどの若木です。この注目の木にも果実が生り始めました(2010.6.30 16:54撮影)。
果実は未熟で緑色で、一見アラゲナツハゼの果実に似ていますが、面白いことに球形のナツハゼやアラゲナツハゼと違って、やや縦に伸びた卵形(直径6mm、長さ7mm)に見えます。概して実付きが悪く“歯抜け状態”で、アラゲナツハゼの果実に伴われていた大きな苞葉は見られません(2010.6.30 16:53撮影)。
果実を接写して見ました。ナツハゼの果実と同様に5弁の桜の花模様のような跡が残っています(2010.6.30 16:53撮影)。
2010年6月30日水曜日
アラゲナツハゼ(荒毛夏櫨)その7
ナツハゼ(夏櫨)その7
イワガラミ(岩絡み)その2
ムラサキシキブ(紫式部)その3
裏山のヒノキ林の林縁で今年になって見つけた幼木のムラサキシキブです。自宅裏手に自生するものとは葉形などがやや違って見えます。株立ち樹形で樹高は1m足らずです(2010.6.23 10:27撮影)。
葉は対生しており、集散花序が葉腋あるいはそのごく近辺から出ています(2010.6.24 9:49撮影)。
葉の形状は長楕円形で先が尾状に尖っています。粗い鋸歯がありますが基部近くには認められません(2010.6.23 10:29撮影)。
葉裏に淡黄色の腺点が散在するらしいので、葉裏を接写して見ました。不明瞭ながら黄色っぽい微粒が散在しているのが判ります(2010.6.24 9:50撮影)。
集散花序を構成している小花は淡紅紫色で、その数は2〜15個ぐらいで、ばらつきがあります(2010.6.23 10:28撮影)。
直径1cm足らずの幹は緑灰色で、丸い皮目が多数見られます(2010.6.23 10:31撮影)。
葉は対生しており、集散花序が葉腋あるいはそのごく近辺から出ています(2010.6.24 9:49撮影)。
葉の形状は長楕円形で先が尾状に尖っています。粗い鋸歯がありますが基部近くには認められません(2010.6.23 10:29撮影)。
葉裏に淡黄色の腺点が散在するらしいので、葉裏を接写して見ました。不明瞭ながら黄色っぽい微粒が散在しているのが判ります(2010.6.24 9:50撮影)。
集散花序を構成している小花は淡紅紫色で、その数は2〜15個ぐらいで、ばらつきがあります(2010.6.23 10:28撮影)。
直径1cm足らずの幹は緑灰色で、丸い皮目が多数見られます(2010.6.23 10:31撮影)。
2010年6月29日火曜日
ムラサキシキブ(紫式部)その2
自宅裏手に自生するもので昨年11月に果実を確認しています。株立ち樹形で樹高3m余りありそうです(2010.6.14 9:23撮影)。
どの集散花序も葉腋あるいは葉腋のごく近くから出ているので、コムラサキではなくムラサキシキブとして良さそうです(2010.6.14 9:24撮影)。
葉は対生しており、楕円形で先が尾状に尖っています。鋸歯は明瞭ですが基部ではほとんど見えません(2010.6.28 11:51撮影)。
集散花序に付いている小花は淡紅紫色で20個以上ありそうです。花冠は4裂し裂片は反り返っています。中から大きめの黄色い葯の付いた雄しべが4本、それより長い白い雌しべ1本が中から出ています(2010.6.28 11:52撮影)。
どの集散花序も葉腋あるいは葉腋のごく近くから出ているので、コムラサキではなくムラサキシキブとして良さそうです(2010.6.14 9:24撮影)。
葉は対生しており、楕円形で先が尾状に尖っています。鋸歯は明瞭ですが基部ではほとんど見えません(2010.6.28 11:51撮影)。
集散花序に付いている小花は淡紅紫色で20個以上ありそうです。花冠は4裂し裂片は反り返っています。中から大きめの黄色い葯の付いた雄しべが4本、それより長い白い雌しべ1本が中から出ています(2010.6.28 11:52撮影)。
2010年6月28日月曜日
クリ(栗)その3
裏山の雑木林の最奥部に自生する樹高2m弱の若木に花が咲き始めました(2010.6.16 14:28撮影)。
クリは雌雄同株で、葉腋から15cmぐらいの長い尾状花序が出ていて、多数の雄花が並んで付いています。雌花は花序の基部に1個だけ付いていますが、すべての花序についているわけではなく、枝先に比較的近いところの花序に付いているようです(2010.6.16 14:27撮影)。
雄花は、山渓ハンディ図鑑3「樹に咲く花」によると「無柄で半円形の苞のわきに7個ほどが集まってつく。雄しべは約10個、花被の外にとびでる」そうですが、詳細は未確認です(2010.6.16 14:27撮影)。
雌花は緑色の総苞の中に3個入っていて、中から10個ほどの針状の白い花柱が出ています(2010.6.16 14:27撮影)。
クリは雌雄同株で、葉腋から15cmぐらいの長い尾状花序が出ていて、多数の雄花が並んで付いています。雌花は花序の基部に1個だけ付いていますが、すべての花序についているわけではなく、枝先に比較的近いところの花序に付いているようです(2010.6.16 14:27撮影)。
雄花は、山渓ハンディ図鑑3「樹に咲く花」によると「無柄で半円形の苞のわきに7個ほどが集まってつく。雄しべは約10個、花被の外にとびでる」そうですが、詳細は未確認です(2010.6.16 14:27撮影)。
雌花は緑色の総苞の中に3個入っていて、中から10個ほどの針状の白い花柱が出ています(2010.6.16 14:27撮影)。
2010年6月26日土曜日
ヤブムラサキ(薮紫)その2
スイカズラ(吸葛)その2
林縁のあちこちでスイカズラの花が咲きました(2010.6.12 14:57撮影)。葉腋から出た花柄の先に通常2個の花を付けています。黄色い花と白い花があることから、別名金銀花と呼ばれています。蕾に赤味を帯びた黄色と赤味を帯びた白色があることから、黄色い蕾が黄色い花を、白色の蕾が白い花を咲かせるのではないかと思っていましたが、それはやはり間違いでした。
添付4画像は6月16日から19日まで4日間、毎朝、同じ枝の花を定点観察したものです。黄色い蕾が白色の蕾になり、翌日、白色の蕾が白い花を咲かせ、その翌日、黄色い花に変化し、さらにその翌日に枯れ落ちてしまうようです。
(2010.6.16 10:06撮影)
(2010.6.17 06:22撮影)
(2010.6.18 06:09撮影)
(2010.6.19 06:46撮影)
添付4画像は6月16日から19日まで4日間、毎朝、同じ枝の花を定点観察したものです。黄色い蕾が白色の蕾になり、翌日、白色の蕾が白い花を咲かせ、その翌日、黄色い花に変化し、さらにその翌日に枯れ落ちてしまうようです。
(2010.6.16 10:06撮影)
(2010.6.17 06:22撮影)
(2010.6.18 06:09撮影)
(2010.6.19 06:46撮影)
2010年6月19日土曜日
イソノキ(磯の木)その2
2010年6月18日金曜日
ソヨゴ(冬青)その2
裏山で最も多い常緑広葉樹のソヨゴ、そのソヨゴの雌株の花、すなわち雌花です。雌花は直径約1cmのやや緑がかった白色の花で、花弁と退化した雄しべはいずれも5個で、雌しべは花柱を欠き、黄緑色の柱頭と緑色の子房からなっています(2010.6.14 9:01撮影)。
葉腋から5cmほどの長い花柄が出ており、雌花はその先に1個付いています。よく見ると、その花柄の途中に小さな苞葉が付いています(2010.6.14 8:58撮影)。
裏山の多くのソヨゴがそうであるように、約6年前の皆伐後に切り株からひこばえとして萌芽再生したものですが、すでに樹高3mを超え、数本出ている幹の直径は5〜10cmあります(2010.6.14 8:57撮影)。
続いて、雌株から4〜5m離れて自生するソヨゴの雄株の花、すなわち雄花です。雄花は散形花序で、一般に3〜8個の花からなっているそうですが、添付画像のものは、未だ咲き始めたばかりですが、雌株と異なり、葉腋だけでなく枝や幹からも花柄が出て多数の散形花序が見られます。ほとんどの花序において咲いている花は1個だけで、多くは未だ蕾のままです(2010.6.14 9:02撮影)。
雄花は雌花に比べて極端に小さく、直径5mm以下です。雄しべの先の葯は大きく、多量の花粉を蓄えているように見えます。その一方で、雌しべは退化していて小さく、花の中に隠れてよく見えません(2010.6.14 9:02撮影)。
この雄株も皆伐後に萌芽再生した数本の幹からなるひこばえですが、隣りの雌株よりも背丈が1m以上高いように見えます(2010.6.14 9:03撮影)。
葉腋から5cmほどの長い花柄が出ており、雌花はその先に1個付いています。よく見ると、その花柄の途中に小さな苞葉が付いています(2010.6.14 8:58撮影)。
裏山の多くのソヨゴがそうであるように、約6年前の皆伐後に切り株からひこばえとして萌芽再生したものですが、すでに樹高3mを超え、数本出ている幹の直径は5〜10cmあります(2010.6.14 8:57撮影)。
続いて、雌株から4〜5m離れて自生するソヨゴの雄株の花、すなわち雄花です。雄花は散形花序で、一般に3〜8個の花からなっているそうですが、添付画像のものは、未だ咲き始めたばかりですが、雌株と異なり、葉腋だけでなく枝や幹からも花柄が出て多数の散形花序が見られます。ほとんどの花序において咲いている花は1個だけで、多くは未だ蕾のままです(2010.6.14 9:02撮影)。
雄花は雌花に比べて極端に小さく、直径5mm以下です。雄しべの先の葯は大きく、多量の花粉を蓄えているように見えます。その一方で、雌しべは退化していて小さく、花の中に隠れてよく見えません(2010.6.14 9:02撮影)。
この雄株も皆伐後に萌芽再生した数本の幹からなるひこばえですが、隣りの雌株よりも背丈が1m以上高いように見えます(2010.6.14 9:03撮影)。
イヌツゲ(犬黄楊)その2
熊笹の薮の中に生えている雌株のイヌツゲ、そのイヌツゲの雌花です。直径5mmほどで黄白色の小さな花です。ふつう花弁4個、雄しべ4個ですが、中に添付画像のように5個の花もあるようです。雄しべは退化していて形だけで、雌しべは黄緑色で一際大きく、生き生きしているように見えます(2010.6.17 15:15撮影)。
雌花は葉腋から出た花柄に1個ついています。ほとんどの花は花弁が4個であることが添付画像でよく判ります(2010.6.17 15:16撮影)。
雌株と同様に熊笹の中に生えている雄株のイヌツゲです。山渓ハンディ図鑑4「樹に咲く花」によると、雄花はふつう散形花序に2〜6個付くそうですが、どういう訳か、このイヌツゲには、雌花と同様に葉腋から出た花柄に花が1個しか付いていません(2010.6.16 14:33撮影)。
雄花は淡黄白色で、花弁は4個、雄しべは4個です。葯には花粉をたっぷり蓄えているように見える反面、雌しべは退化して萎縮したように見えます(2010.6.16 14:34撮影)。
雌花は葉腋から出た花柄に1個ついています。ほとんどの花は花弁が4個であることが添付画像でよく判ります(2010.6.17 15:16撮影)。
雌株と同様に熊笹の中に生えている雄株のイヌツゲです。山渓ハンディ図鑑4「樹に咲く花」によると、雄花はふつう散形花序に2〜6個付くそうですが、どういう訳か、このイヌツゲには、雌花と同様に葉腋から出た花柄に花が1個しか付いていません(2010.6.16 14:33撮影)。
雄花は淡黄白色で、花弁は4個、雄しべは4個です。葯には花粉をたっぷり蓄えているように見える反面、雌しべは退化して萎縮したように見えます(2010.6.16 14:34撮影)。
クマイチゴ(熊苺)その3
2010年6月17日木曜日
イヌウメモドキ(犬梅擬)その3
昨年11月に自生を確認して以来、観察を続けている雌株のイヌウメモドキの開花は未だ先のようですが、この株から10〜20m離れたところに自生している雄株のイヌウメモドキが開花し始めました。樹高は3mありそうです(2010.6.17 15:18撮影)。
10個余りの蕾が集まった花軸の短い雄花序が葉腋から出ています。多くの花序の中のいくつかに開花した小花が見られます(2010.6.17 15:18撮影)。
2つの雄花序を接写すると、どちらの花序にも咲いた花は一つだけで、まさに開花し始めであることがよく判ります。花弁は4〜5枚で、中心部が白く先の方が薄紫色、雄しべも4〜5個のようです(2010.6.17 15:18撮影)。
10個余りの蕾が集まった花軸の短い雄花序が葉腋から出ています。多くの花序の中のいくつかに開花した小花が見られます(2010.6.17 15:18撮影)。
2つの雄花序を接写すると、どちらの花序にも咲いた花は一つだけで、まさに開花し始めであることがよく判ります。花弁は4〜5枚で、中心部が白く先の方が薄紫色、雄しべも4〜5個のようです(2010.6.17 15:18撮影)。
ネジキ(捩木)その4
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